ボストンシェーカーのつぶやき

• 01/23/08:16

「もうそろそろ　お前の番だよ」

神様は優しく微笑んだ


僕たちは、もうずいぶん長い間、迷子になってる
だけど、ちっとも寂しくなんかない


だって、お友達もたくさんいるし
『ママ』になる人を思い描いて過ごしているから・・・


『ママ』の数は、僕たちの数より
ずっと少ないんだ・・・


だから・・・順番待ちが長いんだよ


神様が「そろそろ・・・」と言ってから少したった頃　
僕の順番が回ってきた


その時、神様が言ったんだ



「どの『ママ』がいい？」




僕は迷わずに指をさした




「あの『ママ』がいい」




「では、行っておいで」
　


神様は優しく笑うと、僕にフーっと息を吹きかけた

僕はふわっと飛ぶと『ママ』の家の玄関に着いた

ここがママの家なんだね

そーっと部屋の中に入ると、ママの後姿が見えた
僕はちょっとだけドキドキした




「『ママ』に会ったら、そっとオデコに触るんだよ
　そうしたらママのお腹に入れるからね」




僕は神様に教えてもらった言葉を思い出した
そして少しだけ『ママ』に近づいてみたんだ



ソファに座った『ママ』は、ちょっとだけ膨らんだお腹を撫でていた
「早く会いたいね・・・」って
とっても愛おしそうに・・・撫でていたんだよ




僕は『ママ』に囁いた



「そのお腹の赤ちゃんは「ただの赤ちゃん」だよ
　僕はまだ入っていないから・・・
　今から、その赤ちゃんが僕になるからね
　そしたら『ママ』と僕は、ずっと一緒だよ」




『ママ』の耳元でこう言うと、そのオデコに手を伸ばしたんだ



そっと・・・・そっと・・・
ちょっと怖かったけど・・・そっと

僕の手が、『ママ』に・・・温かいオデコに触れた
すると・・・・



「ひゅ～」って　お腹の中に吸い込まれたんだ

お腹の中は暗くて狭かった

だけど温かくて気持ちがいいんだ
ふわふわってしててね
とっても気持ちがいいんだよ


そうやって僕はママの子供になったんだ
僕がママを選んだんだよ

「あの『ママ』がいい」って・・・

知らなかったでしょ？


今だから言っちゃうけど
僕はママに一目惚れしたんだよ


知らなかったでしょ？



ママ・・・優しいママ・・・
ママが僕を産んだ時、初めて僕に触れたところ
覚えてる？


オデコだよ



あれはね「やっと会えたね」の儀式だったんだよ



ママ・・・僕が選んだ、大好きなママ

ママ・・・ずっと・・・ずっと一緒だよ









お客様からお聞きした、4歳の息子との会話をストーリー調に仕上げてみました。

ちなみに・・・


僕＝あなた
ママ＝フォルチャ



と捉えてください



沢山の方から温かく見守って頂き、新しい年を迎えられることを幸せに感じております。

感謝の気持ちを胸に、ママが温かく包み込むようなサービスを来年も提供してまいります。

皆様、よいお年を・・・

• 12/31/18:44
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